エクセリオン(ファミリーコンピュータ)

(記事作成・2009/01/05)

1983年にジャレコから発売された、業務用作品のファミコン移植作。
疑似3D風のグラフィックを採用しており、自機を動かすとダイナミックに背景が動く。

  • 発売…ジャレコ(1985年)
  • 価格…4500円
  • 分類…シューティング
  • 二人交互プレイ可能

ストーリー

宇宙世紀2991年、青銀河CP17ゼニスの第6惑星エクセリオンは、かつて友好関係にあった第7惑星ゾルニの奇襲を受けた。
ゾルニ軍撲滅のため、エクセリオン軍の新鋭迎撃機ファイターEXは次々と発進していった。

操作説明

基本的に敵を全滅させるのが目的だが、撃ち残した敵は画面外へ去っていくことがある。
スコアが20000点・50000点に達すると「ファイターEX」が1upする。

5エリア目はボーナスステージ。
ここではシングルビームのストックは減らず、敵の当たり判定も無い。
終了後、撃墜数に応じてシングルビームが補給される。
さらに40機全て撃墜すると、60発分のシングルビームが補給される。


キャラクター

ファイターEX
惑星エクセリオンが誇る、最新鋭迎撃機 。
シングルビームとデュアルビームを駆使して、ゾルニ軍に立ち向かえ!!
クリスター
奇数ラウンドの最初に登場する敵。上方から編隊でやってくるが、自機の位置よっては
一列8機・二列4機・四列2機編隊と様々な形になる。自機を正確に追跡し、
弾を雨のように降らせてくるため、操作に慣れないうちは意外な強敵となる。
1機100点。編隊を素早く片付けるとボーナス(400〜600点)が入ることがある。
サラマンダー
奇数ラウンドの2エリア目に登場する小型の翼竜。上方から8機編隊でやってくる。
あまり自機を追跡せず、左右に移動しながらゆるやかに降下し、再び上方から現れる。
クリスターと同様に弾を雨のように降らせてくる。200点。
ちなみに、ボーナスキャラクター(後述)として登場するものは通常弾ではなく、
「ゾラ」と同様のミサイルで攻撃してくる。
マッドルアー
奇数ラウンドの3エリア目に登場する敵の軍事衛星。上方から8機編隊で現れる。
画面内をフラフラとせわしなく移動しながら自機を追跡する。
動きが読み難く、操作に慣れないとすぐに追い詰められるので要注意。
時折、黄色い弾を発射する。300点。

ちなみに、アーケード版ではこの黄色い弾も破壊可能だった。

ペグ
偶数ラウンドの最初に登場する敵。上方から編隊でやってくるが
自機の位置よっては、一列8機・二列4機・四列2機編隊と様々な形になる。
パターン的には「クリスター」と同様。
1機100点。編隊を素早く片付けるとボーナス(400〜600点)が入ることがある。
ダイバリアン
偶数ラウンドの2エリア目に登場する小型の翼竜。「サラマンダー」の色違い。
上方から8機編隊でやってくる。
あまり自機を追跡せず、左右に移動しながらゆるやかに降下し、再び上方から現れる。
クリスターと同様に弾を雨のように降らせてくる。200点。
ちなみに、ボーナスキャラクター(後述)として登場するものは通常弾ではなく、
「ゾラ」と同様のミサイルで攻撃してくる。
デルタフライ
偶数ラウンドの3エリア目、ボーナスステージに登場する戦闘機。
上方から二列4機編隊、または左右から4機編隊でやってくる。
しばらく編隊を崩さず整然と飛び回る。時折、黄色い弾を発射する。
300点。

ボーナスステージに登場するものは、画面枠に沿うように高速移動する。
こちらは1機100点。

ゾラ
各ラウンドの4エリア目に登場する翼竜型爆撃機。上方から4機編隊でやってくる。
画面内を左右に移動しながらゆるやかに降下し、再び上方から現れる。
耐久力が有り、攻撃が1発当たるごとに変色し、4発目で破壊する。500点。

時折発射するミサイルは、自機の位置を追跡しながら画面下に着くと上方へ戻り、
再び下へと往復を繰り返す。破壊すると400点。
スコア表示が有る部分のすぐ下、高さ1キャラクター分のエリアに自機が入ってもミサイルは進入しない。
ボーナスキャラクター(後述)として登場する「ゾラ」は、ミサイルではなく通常弾で攻撃してくる。

バル
ボーナスステージのみに登場する敵。上方から一列8機編隊でやってくる。
画面上方から菱形の軌道を描きながら、高速で飛び去ってゆく。
自機との当たり判定は無い。100点。
イクザス
各エリア終了直前に登場する敵。奇妙な音を発しながら画面の右上方から左下へ斜めに高速移動する。
自機と横座標が重なると、突っ込んでくることがある。1000点。

テクニック

―独特の操作感覚に慣れよう!!―
自機「ファイターEX」には常に慣性が付いている。 他のシューティングゲームと異なり、不用意に動き過ぎると避け切れなってしまう。
敵の出現位置は基本的に画面上方からなので、接近してこないうちに片付けておく。
下に追い詰められそうになったら、敵弾に注意しながら隙を見て画面上方へ退避しよう。

―画面下で戦うな!!―
敵が発射する白い弾は、一部のステージによっては背景に溶け込んで非常に見辛くなってしまう。
出来るだけ、背景の黒い画面上辺りで片付けよう。 

―白い敵弾の性質―
一部の敵を除いては通常、白い弾を発射する。攻撃範囲は非常に広く斜めにも発射される。
しかし、この弾を発射する敵が自機より下を飛んでいる間は、一切この弾を出さない。
  (つまり、上向きに発射することが出来ない。)

―画面左右にも注意!!―
画面左右の空間は繋がっている。
敵はココを自由に通過する事が出来るが、何故か自機だけは通過出来ない。
そのために、攻撃を回避しようとして大きく円を描くように画面内を移動すると、
反対側から出現した敵に衝突する危険性がある。

―ボーナスキャラクター―
各エリアの敵を順調に破壊していると突然、4機編隊の「ペグ」または「デルタフライ」が現れる。
「サラマンダー」が出現するエリアでは「ゾラ」に変わる。(逆も有り)
条件は不明だが、出来るだけシングルショットを使わず、ノーミスでゲームを進めると出やすいようだ。
  ハイスコアを目指すなら、ぜひ狙おう。

―アーケード版との違い―
・縦モニター画面から、横画面に変更。
・緑色をした、鉄アレイのような形の敵が出てこない。
 こんなヤツです。確か、横へ移動しながら筒状の物体(爆弾?)を投下してきたような…?
 思い出しながらペイントツールで適当に書いてみました(^^;ゞ
 ↓

・敵の特殊攻撃の割愛。
 アーケード版では、敵を1体残して暫く経つと、その敵機は自分の周りに横長のバリアのような物を発生させ、
 この状態で自機を激しく追い回し、さらに数秒経つとバリアを左右に高速で分離します。
 バリアは破壊不能ですが、敵機自体はバリアを張った状態でも破壊出来ます。
 要するに早くクリアしないと、当たり判定が横長になって難易度が上がると言うだけなんですが、
 残念ながらファミコン版では割愛されてしまいました。緊張感があって好きな演出だったんですが…


戯言

このゲームは元々、1983年に発売されたアーケードゲームの移植作品です。
当時、叔父(母の弟)が業務用にハマッていて、喫茶店でモーニングサービスを待ってる間に遊んでました。
('80年代の喫茶店には、テーブル筐体が当たり前のように置いてあったのです。)
たまに残機を貰って何度かプレイさせてもらううちに、独特の操作感覚にすっかり病みつきになりました。
月日は流れて、ファミコンでこのゲームが発売されることを知り、友人達に先を越されないよう、
兄と小遣いを出し合って目標額もなんとか達成。当日は何故か友人達を連れておもちゃ屋に出掛けました。
そして初プレイ。
アーケード版よりキャラクターが小さいものの、このゲーム最大の特徴である、
自機の慣性は違和感なく、擬似3Dスクロールも見事に再現されています。
同社の「フォーメーションZ」にも言える事ですが、今改めて見てみると当時のプログラム技術で
良くこれだけのスムーズなスクロールを再現出来たなぁ…と思います。
難易度の高いゲームですが、ぜひプレイしてみてください。

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