ウィニングショット(PCエンジン)

(作成日・2009/04/25)

  • 発売…データーイースト(1989年)
  • 価格…5500円
  • 分類…スポーツ(ゴルフ)
  • 最大4人プレイ可能

操作説明(基本)


  • 十字ボタン…カーソル移動。画面のスクロール。
  • IIボタン…選択した項目を決定する。ボールを打つ。
  • Iボタン…選択した項目をキャンセルする。
  • RUNボタン…ゲームスタート。
  • セレクトボタン…使用しない。


ゲームモード

ストローク(STROKE) 18ホールをプレイして、スコアを競う。1〜4人までプレイ可能。
マッチ(MATCH) 18ホールをプレイして、ホールごとに勝敗を競う。2人プレイ専用。
トーナメント(TOURNAMENT) 実際のプロトーナメントツアーのように、4日間の大会期間中に得られた賞金総額で争われる。
ホールによって、ドラコン賞やニアピン賞、ホールインワン賞等が用意されている。1〜4人までプレイ可能。
長時間になるため、パスワードによる継続プレイが可能。
全18ホールの成績次第で、19番ホールにチャレンジ出来る。(強制ではない。)

3種類のゲームモードでの対戦プレイは、キャラクター選択画面で対人・対コンピューター戦の選択が出来る。


キャラクター選択画面

 
実在のプロゴルファーをモデルにした6人のキャラクターから、好みのを選択する。
登場するキャラクターには、あらかじめ個性が設定されているが、
ポイントを自由に振り分ける事によって、プレイヤーが任意で設定出来る。
ポイントは合計27ポイント。各項目の最大設定値は9ポイント。
対人・対コンピューター戦の設定も、この画面で行う。ポイント調整でコンピューターの強さも変更出来る。
全てのプレイヤーをコンピューターに任せる事も可能。(ウォッチモード)
パワー 数値が大きいほど、通常のショットでの飛距離が伸びる。
コントロール 数値が大きいほど、ボールが正確な位置に飛ぶ。
スピン 数値が大きいほど、大きくスピンが掛かる。バンカーからの脱出やグリーン上では重宝する。
パッティング グリーン上のパットの正確さ。
フルパワー ジャストミートで飛距離がさらに伸びる。
数値が大きいほど、パワーゲージの上に←このマークが出る位置が下がる。
LEFT 残りポイント数。全部使わなくても可。

キャラクター

おあき

くらもち
ながしま

J・おさき

ありゃこ
(女子選手)

きゃっしゅ
(女子選手)


コース画面の解説


上部のウィンドゥ。主に現在のホールの情報が表示される。
  • プレイヤーの名前。変更可能。
  • 現在プレイ中のホール。
  • PAR(ホールの規定打数)
  • 現在の打数。
  • カップまでの距離(単位は、ヤード)
  • 現在のスコア。
    (マッチプレイとストロークプレイでは表示が異なる。)

下部のウィンドゥ。このウィンドゥでボールのショットの操作を行う。
黄色くなった項目が、現在選択中の項目。
選択する項目が無い状態で、方向キーを動かすと
コースをスクロールして見渡す事が出来る。
  • 使用するクラブ。
    項目が黄色い状態で、十字ボタンの上下でクラブを選択。
    Iボタンで決定。IIボタンでキャンセル。
  • ボールの打点を設定。
    項目が黄色い状態で、十字ボタンの上下左右で赤いポイントの位置を選択。
    Iボタンで決定。IIボタンでキャンセル。
  • 風向きと風速。

グリーン上の操作。
使用クラブをパターに合わせると芝目が表示される。
他ゲームと違い、方向は一方向のみ。
矢印の色が、青→黄→赤の順に芝目がきつくなる。
ちなみに、グリーンで使用するクラブの種類に制限は無い。

ホール解説→別ページへ


クラブの種類と平均飛距離

風の影響と、パワー・フルパワー・スピンのパラメーターの調整次第で、飛距離に変化が生じる。

【ウッド】
ヘッドが大きく飛距離が出るため、主にロングホールでのティーショットで使用する。

【アイアン】
ウッドでは飛び過ぎる可能性のある場面で使用する。

【ピッチングウェッジ&サンドウェッジ】
アイアンの一種。飛距離よりもボールを高く上げる性質のため、バンカーや深いラフからの脱出に使用する。

【パター】
基本的に、グリーン上のみで使用するクラブ。このゲームでは使用しなくても構わない。


テクニック

― 一発逆転!?―
このゲームは、グリーン上でも自由にクラブの選択が出来る。
ロングパットに自信が無くても、離れた場所からピッチングウェッジで、直接カップインを狙うことも出来る。

―あの有名なゴルフ漫画も真っ青!?―
このゴルフゲームは他社のゴルフゲームには無い、妙なリアルさに拘った面が見られる。
例えば、障害物の立ち木だけではなく、グリーン上に立つピンにまで当たり判定が有るのもその1つ。
驚くべき事に旗竿だけではなく、風に靡く旗にまで当たり判定がある。
これを利用して、高く打ち上げて落下点を旗竿の真上にすると、ボールが旗竿に絡まりながらカップインする。(モズ落とし)
旗に直接ボールを当てて、ボールが旗竿に絡まりながらカップインする。(旗包み)
フルパワーで打って、水辺に入ったボールが水中に潜って強引にフェアウェイに上陸することがある。
(他のゲームのような、水切りショットではない)
…など、運にも左右されるが「プロゴルファー○」並の超絶テクニックが楽しめる。


戯言

スポーツ系のゲームはあまり積極的に遊びませんが、ゴルフと野球は結構好きなジャンルです。
古くはファミコンの「ゴルフ」から始まり、それ以降どの機種でも取り合えず、野球とゴルフのゲームは購入するようにしています。
(ただ、実物をプレイしたりテレビの試合中継を見たりはしませんが…)
ゴルフは遊ぶのは好きなんですが、ショットが苦手なんですよねぇ。
超高速移動するゲージをタイミングを合わせて、3回ボタン押してショットを打つタイプは特に苦手です。

PCエンジンが発売されて間も無い1989年頃〜91年くらいまで、各メーカーからゴルフゲームが多数発売されました。
本体価格が高価だったので、お父さんに買って貰う口実に使ってもらえるようにと狙って出したんでしょうね。
そういえば麻雀ゲームが少なかったのは、今思えば意外な事ですが…

筆者も発売と同時に購入して以来、現在まで所有しています。
このゲームは同社のビリヤードゲーム「サイドショット」に近い操作感覚で、打球の方向と打点を決めたあと、
上下に移動するゲージに合わせて打つだけという、実にシンプルな操作。
他のゴルフゲームでは、プレイヤーの擬似3D風の拡大画面とコース画面が分かれて表示されるタイプが多いですが、
このゲームは画面全体にコースが僅かに斜め俯瞰で表示され、プレイヤーもコース上に直接表示されるため、
周りの地形が把握し易くなっています。
本物のルールではどうなのかは知りませんが、グリーン上でも自由にクラブの選択が出来るのは驚きました。
殆どのゴルフゲームでは、勝手にパターに固定されて変更出来ませんが、このゲームではお構い無し。
ロングパットに自信が無くても、離れた場所からピッチングウェッジで、直接カップインを狙うことも出来ます。
これまで数多くのゴルフゲームをプレイしましたが、こんなに初心者に易しく、
自由度の高いゴルフゲームに出合った事が無いと感じるほど、お気に入りのゴルフゲームです。
強いて悪い所を挙げると、パワーゲージの目盛りと打球方向のカーソルが見辛い事くらいかな?
特にバンカーと重なると判別し辛くなります。
CD-ROMで出してくれてたら、もっとコースも増えてたんだろうなぁ…

今回の記事を書くに当たって、久々に「トーナメント」でプレイしてみたら、
なんと、7番ホールでホールインワンが出てしまいました。
所有20年目にして、初ホールインワン…。・゚・(ノ∀`)・゚・。 


2009/04/25


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